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 The Workshop on Oral Health Care of the Inpatient


ご 挨 拶 
病院歯科介護研究会
会長 小林 芳友
 ─ 平成28年度の活動について ─
超高齢社会を迎え,病院・施設・在宅の垣根をなくし,高齢者が住み慣れた地域で医療や介護,生活の支援をする地域包括ケアシステムの構築が重要課題となっています。

当会では,昨年度の定例会と総会・学術講演会で,「地域包括ケアシステム」における歯科の役割や立ち位置を明確にすることで,我々が今,何をすべきかを考えるための基本情報を提供いたしました。

しかし,「地域包括ケアシステム」やその中での「歯科の立ち位置」はなんとなく理解できたものの,実際に地域でどのように立ち振る舞えばよいのかの具体的な方法がわからない,という意見も数多くいただきました。

そこで今年度もこの流れを継続し,定例会の年間テーマを「地域包括ケアシステムにおける各職種の立ち位置」とし,総会・学術講演会までの3回の定例研究会で,各職種の立ち位置から歯科の具体的な役割を考え,総会・学術講演会で具体案を提示したいと思っています。

また,毎年行っている「会員活動報告」も継続します。なお,今年度も,定例会の様子を会員限定でビデオライブ配信をしていく予定です。

そして,総会・学術講演会は,“地域包括ケア 地域に密着する歯科だから、今、そこで果たせること~人生の終焉まで寄り添う意義とそのためのストラテジー~”というテーマで開催する運びとなりました。大会長は,鏡野町国民健康保険上斎原歯科診療所の澤田弘一先生が,第16回以来2回目の労を取って下さいます。実行委員長は,当会監事として長年,厳正な会計監査をしてくださっている,新庄村国民健康保険歯科診療所の金盛久展先生です。同級生のお二人を中心に理事が結集して開催準備に当たっています。

「皆様と共に、今、歯科がすべきこと、さらには地域に密着する歯科だからこそ地域の中で果たせることを探り、それに向けての戦略を、知恵を絞って考えたい(大会長趣意書より)」と思います。

定例会および総会・学術講演会への皆様のご参加ならびに活発な意見交換を,よろしくお願い申し上げます。

末筆になりましたが,本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

                                      平成28年4月




 第20回総会・学術講演会のお知らせ
 
 名 称 病院歯科介護研究会 第20回 総会・学術講演会
 会 期 2017年10月15日(日) 9:30-16:00
 会 場 岡山国際交流センター8F イベントホール
〒700-0026 岡山市北区奉還町2丁目2-1 Tel. 086-256-2905 Fax. 086-256-2226
 テーマ 健・美・食 治し、支える歯科医療
ー対人援助を意識するー
 大会長 金盛 久展(新庄村国民健康保険歯科診療所)
 実行委員長 松永 一幸(社会医療法人 祥和会 脳神経センター 大田記念病院)
 認定単位 ● 日本歯科医師会生涯研修事業対象(1日単位数:5単位)
● 一般社団法人 日本老年歯科医学会 認定医・専門医の申請および更新の研修単位(研修単位3)
● 公益社団法人 日本歯科衛生士会 専門研修(基本研修)および認定更新生涯研修対象(1日単位数:合計5単位)
 プログラム 【教育講演】
対人援助論は歯科医療者を援助するか
演者 村田 久行(京都ノートルダム女子大学名誉教授/NPO法人対人援助・スピリチュアルケア研究会 理事長)
座長 木村 章彦(鳥取医療生協鹿野温泉病院 病院長)

【基調講演】
アウトリーチしていますか?〜これから求められる歯科医療〜
演者 渡辺 俊介(国際医療福祉大学大学院 教授)
座長 金盛 久展(新庄村国民健康保険歯科診療所 所長)

【ランチョンセミナー】
疾患別対応 アルツハイマー型認知症の摂食嚥下リハビリテーション
演者 野原 幹司(大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 顎口腔機能治療学教室 准教授)
座長 江草 正彦(岡山大学病院 スペシャルニーズ歯科センター センター長・教授)

【シンポジウム】
テーマ:対人援助論に基づいた日常臨床
座長 澤田 弘一(鏡野町国民健康保険上齋原歯科診療所 所長)

● 言語聴覚士の立場から(仮)
講師 時田 春樹(川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科 講師/一般社団法人 広島県言語聴覚士会 会長)

● 心の琴線に触れる口腔ケア ~歯科衛生士としての臨床が変わった瞬間~
講師 向井 麻理子(社会医療法人 里仁会 興生総合病院 歯科・歯科口腔外科)

● ケアマネージャーの立場から
講師 丸田 康代(こうなんクリニック在宅介護支援センター 管理者)

【総合討論】
座長  小林 芳友(一般財団法人 江原積善会積善病院 歯科診療部長)
助言者 渡辺 俊介(国際医療福祉大学大学院 教授)
助言者  木村 章彦(鳥取医療生協鹿野温泉病院 病院長)
 参加登録 こちらから事前参加申込書をダウンロードしてFAXにてお申し込みください。
 フライヤー  こちらからダウンロードしてください。

開 催 趣 意
  病院歯科介護研究会 第20回 総会・学術講演会 
大会長 金盛 久展(新庄村国民健康保険歯科診療所)
 今、なぜ地域包括ケアが必要とされるのでしょうか?
 医療技術の進歩に伴い疾病構造の変化が起こりました。すなわち、多くの病気が治るようになった一方で、治りきらない病気や、治っても障害の残る状態も、同時に増えました。
 この状況では、治すことは今まで通りあるいは今まで以上に努力をするけれども、同時に、完治しない病気や障害には、QOLの改善・維持・向上の設定が必要になります。
 そこで、今、まさに生活のための環境整備(地域ケア)と生活を支える支援(保健・福祉の統合、包括ケア)といった点から地域包括ケアの必要性が叫ばれているのです。

 もともと歯科は「生活に密着」という特徴があり、以下のようなケア(あるいは 治療とケア)に多くの歯科関係者が、特に意識していませんが関わっています。
・健康教育、予防、保健、食べる、話す、整容などの健康管理のサポート
・小児、発達障害児の治療、リハビリ(発達と生活の支援) 
・第16回、第17回大会でテーマにした心の苦痛へのケア など
                              (第19回総会・学術講演会より)

 「支える歯科医療」とは、食べる力を支える、生活を支える、生きる力を支える、これらを「ライフステージを考慮し生涯に渡って終末期まで支えていく」と考えます。しかし、生活に密着し終末期まで支援を試みる時、医療技術のみならず、生活弱者、老老介護など、社会的側面も含めた治療の限界に遭遇することも珍しくありません。
 一方、医療分野では緩和ケアなど、治療による回復が望めない場面でも支援を行う行為があります。緩和ケアでは肉体的苦痛の軽減とともに、心の苦痛を軽くするケアも同時に行われます。
 患者の苦痛を聴くことで、患者の心の苦痛を和らげ、患者の心が自らの力で回復することを助けるケアを行うのです。

 歯科は、地域の住民が生まれてから老いるまで長く関わり続ける特徴があり、生涯に渡って終末期まで、しかも家族単位での支援をしやすい(資質のある)分野であると考えます。
 よって、歯科では、治療と同時に苦痛を抱えて来院する患者や家族の話を聴き、心の苦しみを和らげることを日常的に行っています。すなわち、今、歯科が日頃、無意識に行っている心のケアを含めた支援を意識し、終末期まで繋げていくことが地域包括ケアにおける歯科の役割だと思います。

 しかし、私たちは苦痛を抱えた心をどう理解し、どう対応するべきかについては専門的な教育を受けていません。そこで今回は、心理学を含む人文科学を広く応用して「苦痛を抱えた心をどう理解し、どう対応するべきか」を説明する対人援助論を勉強し、さらにこの対人援助の視点から日常の臨床での取り組み(実践)を報告し、地域包括ケアの中で歯科からできる支援について皆で考えたいと思います。


定例会のお知らせ

本会は,年6回の定例会を開催しています。また,遠方の会員の方のために,Ustream を利用したライブ配信を行っています。年間スケジュールはこちらからダウンロードが可能です。
 名 称 病院歯科介護研究会 第106回 定例会
 内 容 講 演
 会 期 2017年 11月17日(金) 19:00-21:00
 会 場 岡山コンベンションセンター404会議室
 講 師 目黒道生(鳥取市立市民病院地域医療総合支援センターリハビリテーション部歯科)
 テーマ フレイルと口腔管理
 対 象 医師,歯科医師,看護師,歯科衛生士,その他職種
 参加資格 会員および会員外。
 Ustream こちらのサイトからLive配信を行います。
会員の方にはPSWDをお知らせしております。
 お問い合わせ 小林芳友  yoshitomok1961@gmail.com




過去の総会・学術講演会一覧

回 次 テーマ 会 期 大 会 長
 19回  地域包括ケアー地域に密着する歯科だから、今、そこで果たせること
ー人生の終焉まで寄り添う意義とそのためのストラテジーー
2016/10/16  澤田弘一 
 18回  地域包括ケア−地域で生活する認知症の方を口腔からみる(病院・施設・在宅での連携)  2015/11/01 小林芳友
17回 口腔ケアはスピリチュアルケアを理解する   2014/10/12 目黒道生 
 16回 口腔ケアはスピリチュアルケア
─超高齢社会に求められる医療とケア─
 2013/10/20  澤田弘一
 15回  有病者・高齢者のオーラルマネジメントを再考する
─食べる機能の回復・維持をめざした医療連携─
 2012/10/14  松尾敬子
14回 認知症の緩和ケア
─終末期まで見据えた口腔領域での対応─
2011/10/09 小林芳友
13回 認知症における病型別摂食・嚥下障害と口腔ケア
2010/10/11 小林直樹
12回 口腔を中心としたチーム医療の展開
2009/10/18 小林芳友
11回 患者さんを中心とした途切れない連携をめざして
Part Ⅱ
─地域連携のシステムづくり─
2008/10/12 木村年秀
10回 患者さんを中心とした途切れない連携をめざして
─口腔ケア・摂食・嚥下リハ・栄養管理の輪─
2007/10/07 足立了平
9回 口腔ケア再考
─いつ誰が行うか─
2006/10/08 石田 瞭
8回 病院・施設における口腔ケアの取り組みとその成果
─病院・施設で働ける歯科衛生士とは─
2005/10/09 小林芳友
7回 口腔ケアの医療に与える効果
─ストラテジーとしての口腔ケア─
2004/10/10 小林芳友
6回 病院における歯科の役割
─口腔ケアから食支援へ─
2003/11/24 小林芳友
5回 病院における食とリハビリテーション
─病院医療の質の向上を目指して─
2002/11/23 小林直樹
4回 高齢者介護現場における口腔ケアと
その推進ガイドライン─
2001/09/23 小林直樹
3回 病院・施設における要介護者等の口腔ケアの推進
2000/11/26 小林直樹
2回 年をとっても最期まで食べられるように
1999/09/19 小林直樹
1回 口腔ケア 一生口からおいしく食べられるために
1998/07/19 小林直樹



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